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 コラム
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 WHO'S FOOD
  夏野菜たちの笑顔

 程さん流スローフード
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Osaka Slow Food Association
タイトル(コラム)
程さんイラスト 程さん流スローフード vol.1
スローもファーストも共存時代
   親友の伝承料理研究家、奥村彪生さんは「日本が今さらスローフードはないで…」と言います。私も同じ考えです。ファーストフードの対語で生まれた新造語は、ファーストフードを敵視した「正義の御旗」のよう。
その風潮は納得できません。

 「ファーストフードは駄目なのか?」という問いに、私は「ファーストフードもスローフードもすべてOK」と答えます。ファーストフードは、簡便、美味、安価などで人々に受け入れられた食文化です。このファーストフードを否定しないで、ファーストフードに欠けた部分=栄養や季節感、情緒など=をフォローするのがスローフードの大切な仕事だと思います。
外国の食文化のうんちくを説き、日本の伝統食をないがしろにする人に「あなたが生まれ育った日本が誇る食文化を勉強しましたか?」と私は聞きたい。「日本だけの調味料・味噌の種類は?」「日本にしかない日本箸の形態と機能は?」「正しい箸と茶碗の扱い方は?」など聞いてみたいものです。

 スローフード運動の中で、日本食の良さと大切さを多くの人々に再認識してもらい、ファーストフードと共存共栄するのが21世紀の食のあり方だと信じています。
料理研究家
程 一彦(てい・かずひこ)
昭和12年、大阪市生まれ。
関西学院大学卒業後、台湾・香港で料理修行をし、
家業の台湾料理店「リュータン」のオーナーシェフ。
トマトと胡瓜
       
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