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■コラム |
●コラムVol.1 ●夏野菜たちの笑顔 ●程さん流スローフード Vol.1 Vol.2 |
コラム Vol.1 |
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「私とスローフード」 「スローライフ」という言葉が認知されて相当の年月が経っています。「スローフード」も聞いた事がないという人の方が少ないと言っても良いぐらいに認知されています。スローという言葉の持つ意味合いを考えた時に、単に「ゆっくり」という事だけではないのはスローフードに関心を寄せる方々であれば十分に理解していただけると思います。「ファスト」に対抗した意味だけではありません。ではスローをどう訳すのか?「伝統的」「本物」「近場の」「昔ながらの」など、遠いような近いような‥。 私は「身の丈」とか「本分」というニュアンスで捉えています。「身の丈」と言っても、自分の身の丈がわかっている事が第一歩なんですが。グローバル化による大量消費社会がもたらしたモノは均質化した製品、個性のない製品、そして有限な資源を大量のゴミに変えるシステムです。しかし、問題は地球環境の破壊だけでなく、人間を「労働者」や「消費者」という基準で選別評価する事で起こった「人間性の喪失」です。すべてはシステムの中に組み込まれてしまう事で、本来持っている優しさや慈しみが競争と比較の中に埋没しています。 「スローフード」活動はこのシステムを捉え直し、人間を復活させる活動だと考えています。その活動が「食育」であったり、企業の画一化されていない、個性的な製品作りにあるのではないでしょうか。 「スロービジネス」という言葉があることを尼崎出身のマーケティング・コンサルタントである阪本啓一さんの著書『スローなビジネスに帰れ』で知りました。マニュアル化された対応や顧客の事を顧みないビジネスがはびこる昨今、自分の内面の人間性を出す事がビジネスを成功させる要因であり、自社の製品・サービスをじっくり作り上げる事が「スロービジネス」であるという事です。 身の丈に合った、背伸びをしない活動が長期的な安定にも繋がります。 |
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大阪スローフード協会 (寿精版印刷株式会社 販促営業部)馬醫伸夫 印刷物用の森林認証用紙について |
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