『昔ながらのすっぱい栄養素』 |
株式会社梅丹本舗 曽我 琢也さん |
続いては、(株)梅丹本舗の曽我琢也さんより、梅肉エキスとむしり梅干のご紹介です。梅は昔から体にいいと言われてきましたが、梅丹本舗は「なぜ、どんな風に梅は体にいいのか?」という科学的な見地から研究をすすめています。
「まずは昔ながらのすっぱい梅干、むしり梅干です。むしり梅干の「むしり」とは、紀州の南高梅を枝でしっかり成熟させて、一粒一粒手で採っているということです。一般的に梅干には枝をたたいて落とした梅を使いますが、むしり梅干の梅は手で採ることによって傷もつきにくく、梅の身に栄養が残った状態で摘み取るので、栄養たっぷりの梅干が出来上がります。そして、七日七晩の土用干しにもこだわっています。七日間天日にあてて七日間夜露にあてることで、やわらかくおいしい味に仕上がります。
梅干は保存食です。しっかりと作られた梅干は腐ることもなく三年たつと薬効成分が出て、味も馴染んできます。梅干がいくら体にいいといっても、きつい化学調味料や保存料を使っている梅干は、本当に体にいいと言えるのでしょうか?梅丹本舗では、保存料などを使うことなく、昔ながらのすっぱい梅干作りにこだわっています。
次に梅肉エキスです。手取りした紀州南部産の質の良い青梅をすり下ろし、土鍋で真っ黒になるまでじっくり煮つめて作ります。青梅1kgから取れるのはわずか20gで、1時間こげないようにじっくり煮つめ、手間ひまのかかった梅の濃縮エキスです。
梅肉エキスの効用として、血流改善効果や、殺菌作用、疲労回復など16の効用があげられますが、中でも血流改善効果は、今では「血液サラサラ」という言葉がよく聞かれますが、その始まりはこの梅肉エキスでした。一日ティースプーン一杯(3g)を飲めば一週間で血液がサラサラになります。」
梅の栽培方法についての質問などたくさんの質問が飛び出し、参加者の皆さんも興味津々の様子でした。試食で出されたむしり梅干と梅肉エキスに、会場のあちらこちらから「すっぱい!」という声があがっていました。本当に体にいい昔ながらの梅干のすっぱさを思う存分、味わうことができたのではないでしょう。
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