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■2004年 活動内容
Osaka Slow Food Association
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■ 第5回 夕学の会 11月24日
焼き芋の科学
有限会社なるとや 西山 隆央さん

有限会社なるとやの西山隆央さんより色々な種類の焼き芋のご紹介です。
「なるとやは、おいしいお芋にこだわり、なると金時や全国各地のお芋を取り寄せて、一年中焼き芋を焼いている焼き芋専門店です。また、契約農家の無農薬芋を取り扱うなど、健康と安心・安全そして環境への配慮も考えています。
 焼き芋は素材そのままでおいしい味を引き出しているので、とても体によく、特に繊維質が多いので女性に人気です。なるとやでは、お店で焼き芋を売るだけでなく、焼き芋の宅配もしています。焼きたてを不織布に包んで全国に発送することによって20〜24時間温かく保つことができるので、北は宮城県から南は九州まで温かいままお届けできます。また真空パックにすることで全国各地へお届けできます。どちらも冷蔵で1ヶ月、冷凍で2ヶ月保存できます。

お芋には季節ごとに、夏の新芋、秋の掘りたて芋、年明けの貯蔵芋、夏前のヒネ芋などがあります。1年で最もおいしいお芋は意外にも秋ではなく、1〜3月の貯蔵芋で、その他の季節はおいしいお芋がなかなか手に入らないこともありますが、なるとやでは、しばらく寝かせて糖化が進むようにするなど、おいしく食べられる色々な工夫をしています。

 なるとやでは年中焼き芋を焼いていますが、季節に関係なく真夏でもよく売れています。夏場はあまり焼き芋が売れないと思われがちですが、真空のものを冷やすとようかんのような食感で、健康食として多くの方に好まれています。今までなるとやで焼いたお芋の中で市場最高価格のものは5sで5500円です。トラックなどで売られている焼き芋屋さんのお芋は平均5sで千円です。5倍以上の値段のするお芋は、やはりおいしく、ようかんよりも甘くて体にもいいということで、大変好評です。焼き芋は焼きたてがおいしいのはもちろんですが、おいしいお芋は冷めてもおいしくいただけます。逆に、普通のお芋は冷めてしまうと味も落ちてしまいます。なるとやでは、冷めても味がしっかり残るお芋を厳選して使っています。

 なるとやでは焼き芋の他にもアイスクリームやジュースなど、色々な商品を展開していますが、まだまだ多くの商品を出していきたいと思っています。こんな商品があったらいいな、など、たくさんの方のアイデアや要望をお聞かせいただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。」

当日は、紫芋(沖縄、種子島、熊本、パープルスイート)、安納こがね、紅寿、なると金時、五郎島芋、茨城産紅東、小豆島減農薬芋など、日頃馴染みのあるものから、あまり見かけないようなお芋までたくさんのお芋が机に並べられました。その中に今年の度重なる台風で被害を受けたレモンも並べられていました
「今年の台風の影響で、この小豆島産の無農薬レモンはお店にも置いてもらえないくらい傷んでしまっていますが、味と香りはどこにも負けません。それをアピールして、値段も最安値で店頭に並べてもらったところ、たくさんの消費者の方に買っていただきました。売り方の角度を変えれば消費者は買ってくれます。頑張っている農家の方の姿や、ほんとにおいしいものは形が悪くても、味がいいし、体にもいい、ということを消費者の方に伝えていきたい、そういう思いから、なるとやでは農家と消費者をつなぐネットワーク作りにも力を入れています。」
机に並べられたお芋は、そのまま試食として出されました。
多種類のお芋を食べ比べてみて、お芋のおいしさ、味の違いを実感できたのではないでしょうか。また、なるとやさんでは、お歳暮用の焼き芋も取り扱っているとのことです。

 
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