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第18回 夕学(せきがく)の会 4月28日(水

   発表者:寿精版印刷株式会社 馬醫 伸夫  さん       
 「夕学の会」も今回で18回を迎えました。今回の「夕学の会」は協会メンバーである馬醫(ばい)理事の発表と進行です。今回は、馬醫理事より以下の提案が提出され参加者で話し合いました。また今話題の本の紹介でした。
提案内容

1. スローフード協会「情報掲示板」によるネットワーク構築
「情報掲示板」を作る目的
   @ 協会の活動を外部広報して協会の認知度を上げる
   A 協会メンバーの情報交換をオープンにし協会を活性化させる
「情報掲示板」の場所
   @ スローフード協会事務所に掲示板を設置する
   A スローフードWEBサイト内に入れる
「情報掲示板」の内容
   ・ 協会の広報
   ・ 協会メンバー企業の「企業PR」
   ・ 協会メンバーの活動紹介
話し合いで出された問題点・注意点
   ・ 発信内容と協会の責任
   ・ 推奨組織(クラブ)での対応
   ・ 維持費(経費)の問題

 現状ではまだまだ取り決める事は多いですが、スローフード協会の活動を たくさんの人に知っていただく事が重要だというところでは皆一致しました

2. 『食品の裏側』 安部司:著 の内容紹介と売れる原因
 既に30万部ともいわれ、ベストセラーになっている『食品の裏側』 4月17日にはTBSの「ニュース23」でも取り上げられました。過去『食べてはいけない』という本がベストセラーになった事がありましたが、この『食品の裏側』は食品企業を告発するのではなく、消費者が「食品の裏側(内容表示ラベル)」を見て選択する事も重要であり、安い・簡単・便利ということで(積極的に)添加物の入った食品を選んでいると訴えている本です。また、食品企業側も手間と知恵を使って「体に良い食品」を作って欲しいと訴えています。
 『つくる人の想いが、それを口にする消費者に伝わらなかったり、反対に、消費者の求める声も販売者、製造者になかなか届かなかったりします。』つくる人、売る人、食べる人 その三者に「つながり」を取り戻したい。そのためにもまず必要なのが情報公開です。食品の「裏側」、食品添加物の「現状」を明らかにし、消費者に取捨選択してもらうことです。』(あとがきより)
 母親の料理よりも、でき合いの食品の方が美味しく感じる子供たちが増えているといわれています。子供たちの舌(味覚)が壊れているともいわれています。この動きは「格差社会」や「下流社会」と無関係ではありません。簡単で便利な生活を享受する事で自然や社会関係を壊しているという現実があります。著者は「食卓の乱れ」は「家庭の乱れ」であり「社会の乱れ」「国の乱れ」に繋がっていると主張しています。多くの読者にこの本が読まれるのも、この風潮に疑問を持つ人が増えているからでしょう。
食に関わる企業や人は 社会や消費者のニーズを汲み取る事が重要だと認識させられる本です。

 「夕学の会」参加者から、「駄目というより、協会が推奨する食品を紹介して欲しい」や「企業内でも難しい選択があるが、良い食品を作る姿勢は伝えたい」という声もありました。協会が情報発信することの重要性を再認識しました。 
          
  次回は 木桶倶楽部から「スロー三昧」を紹介していただく予定です。
 

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